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特定非営利活動法人 大館・小坂鉄道レールバイク
理事長 小棚木 政之


omoi1平成21年、小坂鉄道は百年の歴史に幕を閉じました。本来鉱山鉄道で晩年は貨物輸送だけだったとはいえ、終焉は静かに訪れました。誰もがみな、「この日」が来ることは覚悟していたのですが、山々にこだまする汽笛や列車の音などが無くなってしまうというのはとても寂しいものでもありました。

小坂鉄道は、22キロの短い路線ながら、田園・渓谷・里山・鉱山街と風景の変化に富み、まるでジオラマの世界でした。十和田湖が近いことから、「いつかは登山鉄道にして十和田湖まで延長を!」という夢を描く人たちもたくさんいましたが、実現することはありませんでした。

ハナばあちゃん!!〜わたしのヤマのカミサマ〜
監督・杉村和彦、主演・入山法子、出演・京田尚子、渋江譲二、岩田さゆり、秋田真琴ほか。
2011年/125分 おおだて映像計画LLP DVD 3,000円 サウンドトラック1,500円

そんな中、地域をアピールする映画を作ろうと、『ハナばあちゃん!!〜わたしのヤマのカミサマ〜』という作品が生み出されました。「ここには何も無い」という大人の言葉に対してのアンチテーゼ。そこに登場するのが小坂鉄道を走るレールバイクです。

最初は架空の観光資源であり、具体的な活用策はなかったのですが、映画は公開まもなく発生した東日本大震災の影響を大きく受け、とても映画を楽しむ雰囲気ではありませんでした。「下を向いてばかりでは仕方がない」と手始めに行ったのがレールバイクの活用でした。しかし車両はロケ用の1台だけ。

廃線を持つ自治体などとの交渉が難航する中、保線車両メーカーの静岡県・協栄製作所が「そういうことなら」と快く1台貸してくれることになり、なんと翌日には届けられたのです。

omoi2イベントで子供達も大人も楽しむ姿をみて「これはイケる」という確信を持ちました。そしてすぐに地元・大館製作所も1台作ってくれました。

平成23年10月、観光庁の支援を受けレールバイクの社会実験を実施。県、市、町、そして情熱をもった多くの人が集まりました。しかし雨。「失敗」と思いきや、全国各地からお客さまが来てくださり、翌日の新聞で「雨を忘れる楽しさ」と紹介され、その後の活動に一気に弾みがつきました。

その後もポリテクカレッジ秋田校の卒業実習やいくつかの企業がスポンサーとなり車両が増えていきました。鉄橋の安全柵も地元企業が協力をしてくれ、小坂鉄道を保存したいという情熱がどんどん繋がり、25年11月には地域資源として認定されました。

omoi4それでも一番厄介なのは線路の維持管理。保守点検されなくなった廃線はあっという間に痛み、素人が作業するにはあまりに手間隙が掛かります。草刈りや倒木、土砂崩れの対応や水路の管理…。

新聞で協力を呼び掛けると地元だけではなく遠方からも作業に協力を申し出る方が多くあり、小坂鉄道がいかに多くの人の心の拠り所だったかを認識したのです。(敬称略)

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